【2017年11月4日 6:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
今日はかみ合わせが深い(過蓋咬合)のお話です。
もくじ
①かみ合わせが深いとのはよく噛めているとは違います。
②過蓋咬合で起こる問題
③矯正治療ではSH療法が効果的です。
④かみ合わせが原因で将来的に治療が難しくなる前に・・・
①かみ合わせが深いとのはよく噛めているとは違います。
写真のようにガチっと噛んだ時に下の歯の半分以上が見えなくなるような深いかみ合わせを過蓋咬合(かがいこうごう)といいます。
このように深く噛みこんでいると一見しっかり噛みこんでいるのでよく噛めているようなイメージですが実際は違います。本当はもっと前方で噛む位置なのですが、多くは上の顎のアーチが狭かったり歯並びの問題で顎が後方に押し込まれた状態になっているのが過蓋咬合です。つまりかみ合わせの問題の一つです。
重度の場合下の前歯が上の歯に当たらないで歯茎に食い込んでしまう方もいます。
②過蓋咬合で起こる問題
過蓋咬合では先ほども申しましたが本来噛む位置よりも後方顎が押し込まれます。つまり顎の位置が変わるので顎関節のトラブルが出てくる方もいます。一般的な顎関節症の症状だけでなく、口が大きく開きづらかったりします。長い間い口をあていられないので歯科治療中苦しいとかそういったこともあったりします。
また、かみ合わせ全体のバランスが悪いので、奥歯のかぶせ物や治療の破損や脱離が多かったり、前歯が差し歯やかぶせ物も正しい方、前に行こうとする力がかかると破損や脱離が多くなります。差し歯の場合その力で根っこが割れてしまい抜歯になってしまう原因の一つです。
こういったかみ合わせの問題があると歯周病の進行も早くなる原因の一つになります。歯を支える骨の吸収が一気に進行したりします。
③矯正治療ではSH療法が効果的です。
SH療法は萎縮した歯列を正常に戻す治療法です。上の顎が正しい歯列でないために下の顎が後方に押し込まれているような過蓋咬合の場合SH療法は有効な治療の方ひとつです。上の歯列が正常に近づいてくるとそれに合わせて下の顎が前方に誘導されてきます。そうなってくると今まで空きづらかった顎が開くようになったり、顎の痛みや疲れなどが改善されてきます。
下の顎の引っ掛かり方がそれぞれ違うのでSH療法を開始してすぐに前方に動いて症状が改善される方もいれば、上の顎の歪みが大きければそれが改善するまで中々動かない方もいます。また年齢でも少し違いはあります。若い方の方がやはり反応はいいです。
SH療法について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
④かみ合わせが原因で将来的に治療が難しくなる前に・・・
過蓋咬合の場合、虫歯や歯周病の治療の予後が悪くなったりします。そういった治療が必要な頃に過蓋咬合の問題が表面化してから改善するのは大変です。何回か再治療を繰り返すうちにかぶせ物が奥歯に多くなったり、歯周病が進行すると噛み合わせの負担で急速に進んでしまうことがあります。そうなってからかみ合わせを改善していくのは、時間がかかり大変です。
年齢的にも若いと正しい位置に戻ろうとする力が強いのでSH療法を行った場合反応がいいですが、年齢が高くなってからからかみ合わせを大きく変えていくのは時間がかかったり、正しいほうのかみ合わせが噛みづらいというなってくる人もいます。
顎関節の問題は大人の歯が全部生えてから3年前後で関節の位置が決まるので、その後高校生くらいから症状が出てきます。このころは治療をしたくても学校や部活が忙しくて通院が難しいことがあります。
今の症状のあり・なしではなく、気づいたら早い段階で改善した方がいいかみ合わせの一つです。
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*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
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