【2018年3月5日 6:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近い ただ歯科クリニックです。
初めての方はブログの簡単な注意事項があります。こちらの記事に目を通してください。
今日はよくある装着時間の問題。取り外しの装置である以上「こう使ってくださいね」とこちらが説明してもそれ以外の使い方をしてしまうと治療がうまく進みません。大事なことは各装置の特徴を理解することだと思います。
もくじ
①取り外しの装置である以上正しく使ってもらわないと結果は出ません。
②床矯正は1日の半分以上装置を入れるのが大前提
③既製マウスピースは筋トレ装置という認識が大事
④SH療法は外している時間が大事
⑤装着時間だけで考えないで装置のコンセプトを知りましょう。
①取り外しの装置である以上正しく使ってもらわないと結果は出ません。
ただ歯科クリニックでは床矯正やプレオルソなどの既製マウスピース矯正、SH療法など様々な取り外しの矯正装置を使っています。
取り外しの矯正装置の利点としては、外すとそのままの状態なので歯ブラシがしやすい、外している時間は何も装置が口の中にないので矯正しているのが目立たなくなります。
一方で決められたとおりに毎日入れないというのは論外ですが、装着時間を守らないそういったことがあれば治療はどんどん遅れていきます。逆に固定の装置のよく見るワイヤーの矯正などは本人にやる気があろうがなかろうが、外れないので歯は動いていきます。
どちらが必ずといいというわけではなく医院側でも取り外しがいい、固定がいいという意見があっていいと思いますし、患者さん側でも取り外しがいい、固定でいいという意見があっていいと思います。
ただ歯科クリニックでは、特に子供の矯正治療であれば学校であまり負担をかけたくないのでできる限り取り外しの矯正装置をお話しさせてもらっているという。
②床矯正は1日の半分以上装置を入れるのが大前提
床矯正の装着時間は14時間以上が原則です。
床矯正はちょっとねじで広げた装置を入れることでそれに合わせて顎が広がります。ちょっと広がった装置が1日の半分以上12時間以上入れていることでそれに合わせて顎が広がっていくということです。
寝ているときだけ8時間ぐらいしか装着しない子供がたまにいます。14時間入れている装置を8時間入れると解釈をすると半分くらいのペースでゆっくり進むと思ってしまいますが、8時間しか装置を入れていないということは16時間は外しているということです。外している時間つまり戻る時間が圧倒的に長いのでほとんど広がりません。
装置のコンセプトを知らないで時間だけで判断するとこういった間違いをしてしまいます。
③既製マウスピースは筋トレ装置という認識が大事
プレオルソやT4Kなどの既製マウスピース矯正装置は正しい舌のポジションをはじめとした口周りの機能筋肉をつけていく、覚えていく装置です。1日の装着時間は起きているときの1時間と寝ているときが基本です。
起きているときの1時間は子供への意識付けと寝ているときにつけるというと眠くなってから装置をつけると思ってしまう方がいます。でも子供の場合気が付いたら眠ってしまったりしてしまうことも多く眠くなったら入れるというよりは寝る準備段階に入ったところで装置を入れれば毎日の装着が問題なくできます。つまりはほとんどは寝ているときの装着がメインになります。
たまに寝ているときだけではなく、早く動かそうと学校や幼稚園にももっていかせて装置をつけさせるお母さんがいますが、大事なことは装置を入れているときにできる正しい舌のポジションなどの動きが装置も外しているときにも同じようにできるような筋肉が付くかどうかです。そういったことができるようになっているのであれば装置そのものも入れる必要がなくなります。装着時間を延ばしても正しいことができなければ意味がありません。
④SH療法は外している時間が大事
SH療法は装着時間が1日の中で8から10時間の装着をお願いしています。
SH療法は初めて見るとよくわかりますが、寝ているときに装置を入れていれば外した時の朝のご飯が食べづらくかみ合わせが変な感じがします。しかし夜になるころには噛み合わせの違和感がなくなり、食事も普通に食べれます。これは一度押された歯が1日の中で噛んでいくことで噛みやすい位置に動いていくというSH療法特有の動きがあるからです。つまり外している時間が大事になるわけです。
早く動かしたいと一日中装置を入れると押された歯が戻れないのでただ噛めない歯並びになっていくだけです。10時間までは頑張って入れてほしいですがそれ以上は入れる必要はありません。
1日14時間以上の装着をする床矯正から考えると、部活やテストに忙しい中学生や高校生や社会人の方にも受け入れやすい治療法だと思います。
⑤装着時間だけで考えないで装置のコンセプトを知りましょう。
ついつい装着時間だけで考えると、長く入れた方が早く動くのではないか?とか入れる時間を少なくしてもそれなりに動いていくのではないか?と勝手な解釈をしてしまいます。
大事なことは何でこの時間をお願いしているのか?そのコンセプトそ知ることです。
それが理解できていないと床矯正で
「毎日入れてます。でも10時間ぐらいかな・・」といった話になってしまい、口の中を見てみると装置が合っていないといったことが起こります。
お母さんはお母さんで、「この子は毎日入れているのに・・」「装置が悪いんじゃないか・・・?」といった間違った方向にどんどん勘違いをしてしまったりします。
繰り返しますが装置のコンセプトを理解しましょう。時間で理解しても装置の力を十二分に発揮することはできません。
まずはご相談ください。
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ただ歯科クリニックの床矯正を行っています。
6~7歳の前歯の生え変わりの時に治療を開始すると、お子さんの成長する力を利用できて歯を抜かずにスペースを作ることができます。取り外しの床矯正は家にいるときと寝ているときに装置をつけてもらうので、学校での生活に負担をかけないで矯正治療をすることができます。
床矯正は9~10歳の犬歯の生え変わりが始まるまでにスペースを作って前歯を並べられるかが成功のポイントです。
ただ歯科クリニックは一般社団法人 日本床矯正研究会の会員です。
プレオルソやT4Kなどの既製マウスピース装置は寝ているときをメインに行う正しい機能を獲得する装置です。乳歯の歯並びの3~4歳前後のお子さんでも負担が少なく装着をすることができます。
プレオルソ・T4K・ムーシールド~乳歯(3~5歳)の矯正治療
プレオルソ公式サイトは(こちら)
SH療法は狭窄した歯列を正常にする治療法です。歯列が狭窄していることで起こるかみ合わせや歯並びの問題を改善しする機能を重視した矯正治療です。1日8~10時間の装置の装着でいいので、学校が忙しい中学生や高校生、仕事がある社会人の方にも負担が少ない矯正治療です。
注意事項
*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。
*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。
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