【床矯正治療8】床矯正治療の成功を左右するもの


【2018年2月13日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近い ただ歯科クリニックです。

初めての方はブログの簡単な注意事項があります。こちらの記事に目を通してください。

 

今日は床矯正についてのお話です。

 

もくじ
①床矯正は何歳でもできる治療??
②前歯が並ばないのは歯が大きいからでしょうか?顎が小さいからでしょうか?
③前歯4本が生えてきて犬歯が生えてくるまでの期間が約2年
④歯並びのがたがの程度だけで見ていると治療のタイミングを逃します。
⑤治療法の得意なこと苦手なことを知りましょう。

 

①床矯正は何歳でもできる治療??

床矯正は顎を広げる

 

床矯正治療は床矯正という取り外しの装置を1日14時間以上入れてもらう矯正治療です。

14時間、1日の半分以上装置を入れてもらうことで装置に合わせて少しずつ顎が広がっていきます。

この床矯正の装置は1個につき5ミリのネジがついています。

このネジを半年から1年かけて巻いていきます。

ただしこのネジ5ミリ巻いたからみんな5ミリ広がるものではありません。

 

成長発育のいい時期に反応がいい子供ですと5ミリ巻いて5ミリ以上広がります。成長発育のいい時期を過ぎてきて、もうほとんど大人の歯になってきている小学校高学年になるとしっかり装置を入れていても5ミリ広がるのが難しくなります。

もう完全に骨の成長がない大人の人ですとさらに広がるのは難しくなります。

 

「成人でもでも広がるのか広がらないのか?」と聞かれたら広がることは広がります。

でもその広がる量は年齢で確実に差がつきます。

 

成人でも少しずつでいいから何個の装置も使って広げていくのならいいのですが、そうなると期間がかなりかかってきます。期間だけを重視するのであれば成人の場合永久歯の抜歯などして奥歯までワイヤーをかけた矯正をされたほうがいいと思います。

 

②前歯が並ばないのは歯が大きいからでしょうか?顎が小さいからでしょうか?

歯の大きさの計測6~7歳の前歯4本が並んだ時にスペースが足りなくなるのは

1⃣顎の成長は問題ないが、歯が大きい

2⃣歯の大記者問題ないが、顎が小さい

3⃣顎の成長も足りなくて、歯が大きい

の3つのパターンのどれかです。

 

もし顎が正しい成長発育をしているのであれば、原因は歯の大きさだけです。前歯4本で見た場合に上の前歯であっても4本合計が平均から5ミリを超える大きい歯というのはまれです。つまり正しい成長ができているとしっかり装着さえすれば1個で拡大は終わります。

 

一方これにプラス顎の成長が足りなくなると問題は大きくなります。特に歯が大きくて、顎が正しい成長ができていないと確実に装置1個では足りなくなります。2個以上の装置が必要という事は、スペースを作る作業だけで1年から2年近くの時間を使うことになります。

 

 

③前歯4本が生えてきて犬歯が生えてくるまでの期間が約2年。

6~7歳に前歯の生え変わりがあった後にすぐに、犬歯から後ろの歯が生え変わりするわけではありません。そこからだいたい2年くらい生え変わりがお休みをして犬歯から後ろの歯の生え変わりが始まります。

 

この2年くらいの時期は歯の生え変わりもないので矯正をしやすい時期です。

前歯4本本が生えてきて1個の装置でスペースを作るのが終わる人は、そのあと歯を並べるのも1年近くあるので余裕をもってできます。

 

もちろん前歯4本生えてきてから半年、1年と様子を見てしまうと治療に必要な治療期間が足りなくなります。2個の装置が必要なくらいスペースが必要な場合はスペースを作るだけでギリギリになります。

 

開始時期が遅れてしまうと、下手したらスペースを作っている途中に犬歯の生え変わりが始まったりして、もう簡単には終わらない前提になります。

 

前歯4本が大人の歯になった時期が矯正しやすい時期

 

写真のような前歯4本大人の歯になってから、2年間は生え変わりもなく歯並びも大きく変わることはありません。でも7歳で治療を始めれば犬歯が生えるころまでに終わるかもしれませんが、9歳の頃にきて犬歯の乳歯もグラグラしてる頃に来たらもう治療は複雑になって期間も費用も変わります。

 

④歯並びのがたがの程度だけで見ていると治療のタイミングを逃します。

大人の歯になってから歯を抜かないで矯正をしたい

 

床矯正治療は6~7歳の大人の前歯が生えてきたときにできた問題をどれだけ早く改善するかが大事です。たとえ少しの前歯の段差であっても、9歳近くなって犬歯より後ろの歯の生え変わりが始まったり、中学生近くなり全部永久歯になってしまっていれば同じ状態でも治療に必要な装置の数も費用や治療期間も変わります。

 

どれだけガタガタがひどいかではなく、大事なのはいつ治療を始めるか?です。

逆に成人の矯正でこの歯並びを治すのに永久歯を抜かないといけないのか?といった患者さんがいますが、もうほとんどが永久歯になってからは抜歯をしたほうが治療もシンプルになるし、治療期間もかからなくなるだけです。

 

 

⑤治療法の得意なこと苦手なことを知りましょう。

床矯正と言わずどの治療法もそうですが、必ず利点と欠点得意とと不得意があります。

床矯正が9歳ぐらいまでに治療を終わらすのが一番いいように、逆にワイヤー矯正は歯と歯の引っ張り合いなので生え変わりの子供では不利です。固定源になる歯が乳歯でもうすぐ抜ける歯であれば力をかけてもすぐにグラグラになって抜けてしまいます。成人と同じように上下奥歯まで全部の歯にワイヤーをかけて治療というのはそもそも生え変わりの時期の子供ではできません。ピンポイントで使っていくことはありますがそうなると動きにも制限が出ますし、何でもできるというわけではありません。

 

まずは相談してください

 

 

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ただ歯科クリニックの床矯正を行っています。

6~7歳の前歯の生え変わりの時に治療を開始すると、お子さんの成長する力を利用できて歯を抜かずにスペースを作ることができます。取り外しの床矯正は家にいるときと寝ているときに装置をつけてもらうので、学校での生活に負担をかけないで矯正治療をすることができます。

床矯正は9~10歳の犬歯の生え変わりが始まるまでにスペースを作って前歯を並べられるかが成功のポイントです。

6~7歳の前歯のガタガタ(叢生)は床矯正

ただ歯科クリニックは一般社団法人 日本床矯正研究会の会員です。

 


注意事項

*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。

*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。

*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。




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