【子供の矯正26】乳歯の矯正治療の目標は?


【2018年1月22日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。

初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

ただ歯科クリニックでは必要なケースは乳歯から矯正治療をしています。その時にとても大事なことのお話です。

 

もくじ
①乳歯の歯並びの問題は何でしょうか?
②乳歯の矯正乳歯をきれいに並べる矯正ではありません。
③「まだ大人の歯が生えていないから矯正はしなくても・・・」
④乳歯だからこそ機能の矯正。
⑤大人の歯が生えてくるまでに準備をしましょう。
⑥大人の歯が生えてきてからの矯正の負担をできるだけ少なくするために

 

①乳歯の歯並びの問題は何でしょうか?

乳歯のガタガタ矯正が必要

 

ただ歯科クリニックでは必要なケースでは3~4歳ぐらいの乳歯の時から矯正治療をしています。乳歯の時点での歯並びの問題の多くは「見た目」の問題ではなく正しい成長ができていないことによる問題です。

 

乳歯の反対咬合

 

正しい成長ができていないというのは、その時点で食べたり、飲み込んだり、呼吸や睡眠などで何らかの機能の問題が起こっていることを示唆しています。今の季節ならまだしも、一年中唇がカサカサしているとかもその子が口呼吸になっているということです。リップクリームをしてあげれば唇の渇きは取れますが、口呼吸が治らなければ歯並びに影響が出ます。

 

機能に問題がない、正しい成長をしているほかの子供たちと何が違っているのか?何ができていないか?お母さんが気づくことが大事です。

 

②乳歯の矯正治療は乳歯をきれいに並べる矯正ではありません。

乳歯の矯正治療は乳歯をきれいに並べる矯正ではありません。あくまで目標は6歳前後の前歯の生え変わりあ始まる大人の歯永久歯が生えるまでに今のマイナスになっている成長をどれだけ正しいところに戻せるか?というのが大事なります。乳歯がきれいにならんでいても永久歯がきれいに並べない歯並びであるのならば意味がありません。

 

乳歯の正しい顎の成長

 

永久歯が生えてくる6歳ぐらいにはこのように隙間が出てきて、噛みあったときに下の前歯が半分以上見えているのが永久歯が生える準備ができている乳歯の歯並びです。

前歯4本で比べると、永久歯は乳歯より上の歯では7ミリ下の歯では5ミリ大きな歯が生えてきます。乳歯がびっちり隙間なく並んでいるということは大きな永久歯が生えてきたときにきれいに歯が並ばないということです。大きな永久歯が生えてきて最初スペースがないけれども、それから顎が成長をして歯が並んでいくわけではありません。もしそうであるならば乳歯もみんなガタガタで生えてきてそのうち全部並んでこないとおかしくなります。

 

 

③「まだ大人の歯が生えていないから矯正はしなくても・・・」

手遅れになってしまわないうちに

 

乳歯の時点で歯並びの問題があっても「まだ大人の歯が生えてきていないから・・」「まだ年齢的も低いから矯正は・・」といってそのままにしてしまうお母さんがいます。

 

今の時点で永久歯が正しく並ばない可能性、正しくできていないことがあれば修正するのが大事です。今ある問題は、改善できるなら改善するのがセオリーです。

 

虫歯の治療でも小さいうちに虫歯が見つかっても「痛くないから」と言って放置をすればそのうちに大きな虫歯になって痛くなります。小さい虫歯であれば麻酔もしないで1回で終わる治療も、もう痛くなって神経にいているのであれば、麻酔も必要ですし神経を取るようなことになれば治療の回数もかかります。

 

④乳歯だからこそ機能の矯正。

ただ歯科クリニックでは乳歯の矯正の時は基本的にはプレオルソやT4Kなどの既製マウスピース矯正装置を使います。永久歯が生えてきてからでも使ってもいいのですが、こういった装置はあくまでも機能を正常に戻すのが第一です。結果として歯が動いては来ますが、永久歯が生えてからだと1回悪い機能に合わせて悪い位置に生えてきた永久歯が動いていくのには装置の装着だけでないことが必要になります。みんながみんなそういたっトレーニングができるといいのですが、なかなかそうもいかないので大変だったりします。

 

プレオルソT4Kムーシールド

 

一方乳歯のころはこういった既製マウスピースの装置でも変化をしてきます。それだけ機能に左右されること、つまり成長で変わる割合が高いということです。

 

プレオルソ・T4K・ムーシールドなどの装置を詳しく知りたい方は当院のこちらのページをご覧ください。

3~5歳のプレオルソ・T4K・ムーシールドを用いた乳歯の筋機能矯正

 

⑤大人の歯が生えてくるまでに準備をしましょう。

一昔前は「乳歯は抜けてしまうから虫歯でも構わない。大人の歯になったら真面目に歯磨きをすればいい」なんてことを言う人が当たり前のように患者さんにもいました。

 

大きくなってしまった虫歯

 

でも虫歯がひとつは虫歯菌で起こるものであれば、虫歯だらけの乳歯のがあれば永久歯も同じように虫歯菌に感染して虫歯のリスクが上がります。

 

もうひとつ虫歯ができるような甘いものを食べたり感触が多い食習慣の子供が突然永久歯になったら甘いものを食べないで3食しっかり食べるようになるというのは現実的ではありません。

たとえ大人の歯が生えてきてから突然歯ブラシを真面目にしてもそういった環境のリスクを減らさないで歯ブラシだけで虫歯にならないというは無理です。

 

乳歯の時点で歯並びが悪くなるリスクがあるのであれば「大人の歯が生えてきてから・・・」というのでではなくその時点である問題を修正するのは同じように必要だと思います。特に永久歯が生えてきてからは取り外しの装置といえどもしっかり歯でおさえていれます。また必要であれば固定のワイヤーなどでも歯を動かすことになります。そうなるとお子さんの負担も大きくなります。

 

 

⑥大人の歯が生えてきてからの矯正の負担をできるだけ少なくするために

理想は乳歯のころで終わる矯正が終わることですが実際は永久歯が生えてきてからも治療が必要だったりします。しかしながらそれまでにマイナスの成長ただし成長ができなくないのか?できるだけマイナスの部分がゼロに近くなるのか?でその後の矯正も動かす量が変わってきます。

 

後で一気にやるのであればそれこそもう、生え変わりのころは触らないで全部大人の歯になってから必要であれば抜歯などをして矯正をしてしまったほうがいいと思います。そうであるならば今ある問題をそのままにしてもいいとは思います。

 

 


お子さんの歯並びが悪くなる癖や呼吸、食事などの生活の問題があります。きれいな歯並びを願うお母さんの思いだけでは正しい発育はできません。問題は口がぽかんと空いている子供に「口を閉じなさい」といっても解決しない様々な間問題が絡み合った複雑なものです。

子供の歯並びを悪くする癖・生活・食事について考えてみませんか?


プレオルソやT4Kなどの既製マウスピース装置は寝ているときをメインに行う正しい機能を獲得する装置です。乳歯の歯並びの3~4歳前後のお子さんでも負担が少なく装着をすることができます。

プレオルソ公式サイトは(こちら


注意事項

*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。

*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。

*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。




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