【子供の矯正37】矯正しているときは、必ずしも歯並びがきれいに並びながら動くわけではない


【2018年3月27日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近い ただ歯科クリニックです。

初めての方はブログの簡単な注意事項があります。こちらの記事に目を通してください。

 

今日はよくある話です。

 

もくじ
①前歯の隙間が気になるので矯正をしてほしい
②まず大事なのはスペースがあるかないか?
③スペースが足りないのであれば拡大が先
④矯正をしているときは常に歯並びがよくなりながら動くというわけではありません。
⑤気になるところからやりたいけども・・

 

①前歯の隙間が気になるので矯正をしてほしい

前歯の隙間・正中離開

このように6~7歳で生えてきた前歯に隙間ができているので気になっているという相談はよくあります。

ただここで前歯に隙間がある→閉じたいというのは正しくないときがあります。

 

②まず大事なのはスペースがあるかないか?

例えばこの前歯2本が出てきた時点で隙間を閉じたとして、隣に生えてくる永久歯が入るスペースがないと、どうでしょうか?結局はスペースを作って前歯4本を並べていかないといけません。スペースがないのに前歯2本の隙間を1回閉じても二度手間になってしまいます。

この時点で一番大事なのは前歯の2本の隙間ではなく前歯4本が並ぶスペースがあるかどうかです。

 

 

 

③スペースが足りないのであれば拡大が先

前歯4本が並ぶスペースが足りなければ、まずしなければならないのは4本本前歯が並ぶスペースを作ることです。例えば床矯正で拡大をしてスペースを作るのであれば上の前歯は最初閉じていても1回開いてきます。

 

先ほどお話した、1回前歯2本の隙間を閉じてからその両隣の歯が入るスペースがない、そこでスペースを作っていくとまた閉じた前歯の隙間がまた開くということです。つまり二度手間になってしまいます。

 

床矯正顎を広げる

 

④矯正をしているときは常に歯並びがよくなりながら動くというわけではありません。

例えばスペースを作るための拡大をすると特に上の前歯の真ん中が開いてきます。

 

床矯正ではスペースを作る装置はスペースを作ることしかできません。

特に上の歯は骨の構造上真ん中で開いてくるので前歯が閉じていても開いてきます。

スペースができたらその後に隙間を閉じながら歯を並べるという作業が必要になります。

 

乳歯の既製マウスピース矯正でも問題点、悪いところがはっきりしてくると、かみ合わせがきれいに噛まなくなってきます。

 

歯並びをよくするために矯正をしていますが、装置によってはある目的のためにしか使えないものがあります。そういった装置の場合その目的(例えば顎を広げてスペースを作るとか)のために使用するのであって、それが歯並びをきれいにするでなければ見た目は今より悪くなったりすることもあります。

 

矯正をしているから常に歯並びがきれいになっていくというわけではありません。

 

⑤気になるところからやりたいけども・・

矯正の無料相談でよくあるのは「ここの歯並びが気になるので矯正したい」「矯正をしたほうがいいのかわからない」とかいった自分が気になっていることがあるのはとてもいいのですが、それがどういった状態でどういった治療をするかまでは決めてくる必要はありません。

 

よく「個々の歯並びが気になるのですが、こういった方法で治してほしいと思います」ということでネットで調べてくる方がいますが、そもそものご自身の今の歯並びがどういった状態か?というのが違うことがあります。

 

例えば虫歯の治療で「歯がしみる」ということで来るのはいいのですが、歯が染みているのが知覚過敏なら何回かに分けて薬を塗らなければいけないし、小さな虫歯であれば削って詰めて一回で終わりになりますし、神経まで行っている大きな虫歯であったら神経を取って根っこの治療をしてと何回も治療が必要になります。

「歯が染みるけど1回で治療を終わりにしてほしい」と言われても、削って詰めて終わる小さい虫歯でなければできないわけです。

 

矯正の場合も同様に「〇〇が気になる」というのはいいのですが、それを自分はこう治したいとってもできないことが出てくるわけです。特にそういったどういった治療をするかを決めてしまっっている人はそれじゃない治療の提案をされると混乱する方が多いように思います。

 

⑥矯正治療の中断は注意

そういった意味で矯正治療の中断、途中で来なくなるのは注意が必要です。

途中まででも矯正をしていたら今より歯並びがよくなるというわけではなく、今よりも噛みにくかったり、見た目が悪くなったりしているときがあります。

 

床矯正研究会ではよく小学生から中学生になるとき、中学生から高校生になるときとういった環境の変化で通院できなくなる子供がいるというのは問題にしています。

 

そのため当院としても一つの対策としては、小学校6年生の冬とかから開始をするとか、中学3年生の受験が終わったら矯正をするといったような相談には中学生になって通院ができるのであれば始めるとか、高校になって通えるのであれば始めるといった対応をとっています。矯正相談自体は構いませんが

中途半端な時期に初めて通院できなくなるのであればしっかり通院できる時期にするべきです。

もちろん成人でも一緒で転勤が多いとかそういったことがあるのであれば落ち着いたときに矯正をする方がいいと思います。

 

 

 

まずはご相談ください。

矯正の無料相談を行っています。(要予約)

無料相談では費用や期間だけでなく、患者さんの現在の今の状態、なんでこうなってしまったのか?そういったことを話します。矯正の無料相談は、診療日のどの時間でも対応していますが、必ず予約して来院してください。

メール予約:こちらをクリックしてください

お口の中を拝見していない状態でのメールや電話での問い合わせにはお答えしかねます。

無断でのキャンセル・何回も予約を変更するなどがあった場合お断りすることがあります。

 


ただ歯科クリニックの床矯正を行っています。

6~7歳の前歯の生え変わりの時に治療を開始すると、お子さんの成長する力を利用できて歯を抜かずにスペースを作ることができます。取り外しの床矯正は家にいるときと寝ているときに装置をつけてもらうので、学校での生活に負担をかけないで矯正治療をすることができます。

床矯正は9~10歳の犬歯の生え変わりが始まるまでにスペースを作って前歯を並べられるかが成功のポイントです。

6~7歳の前歯のガタガタ(叢生)は床矯正

ただ歯科クリニックは一般社団法人 日本床矯正研究会の会員です。


注意事項

*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。

*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。

*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。




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