【床矯正治療5】床矯正の弱点から考える子供の年齢による変化を知ろう。


【2017年11月24日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。

初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

床矯正は特に6~9歳の顎の発育の成長がいい時期にはとても有効な矯正治療法ですが,万能ではありません。今日はそういったお話です。

 

もくじ
①取り外しの装置なので装置を入れてもらわないと始まらない
②装着時間本当に守っていますか?
③高学年になってくると・・・
④さらに思春期に入ると・・・
⑤大人の歯になってから矯正しようの罠
⑥治療法としてできる・できないと治療ができる・できないは別

 

①取り外しの装置なので装置を入れてもらわないと始まらない

床矯正は子供の骨の成長を利用して歯が並ぶスペースを作ったりする取り外しの矯正装置です。当たり前ですが取り外しの矯正装置なので装着時間をしっかり守って毎日入れてもらわないと、治療の結果は出ません。

 

確実な結果を出すなら固定の装置の方がいいです。ただし固定の装置が入ることで、話しづらくなったり、食べ物が装置に挟まったりするので自分で取ったりしないといけません。

特に床矯正をメインで使うような小学校低学年の子供の場合、学校生活にも影響が出ます。

できるだけただ歯科クリニックでは学校では何もつけていないでおうちでつける取り外しの装置を選択することで子供の負担を減らすためです。

 

床矯正顎を広げる

 

②装着時間本当に守っていますか?

また装置は1日14時間以上入れます。これは1日の半分以上(12時間以上)入れてくださいという事です。例えば寝ているときだけ8時間程度しか装着していないと、14時間のところの8時間なので半分くらいのペースでも治療が進むと思っているお母さんがいます。しかし実際は8時間の装着では、外している時間が16時間なので装置を広げても顎がついてきません。

 

入れる日があったり、入れない日があったりしているお子さんも論外です。

入れてないなりに少しづつ進むのではなく進みません。

 

装着時間を守りましょう

 

③高学年になってくると・・・

高学年になると?小学校の高学年になってくと装着時間が難しくなってきます。夏なんて暗くなるまでしっかり遊んでしまうお子さんの場合6時近くに帰ってきたりするようですともうかなり厳しくなります。

 

また土日がスポーツやっていたり、習い事とか始めるとかなり装着時間の確保が難しくなります。

 

骨の成長も止まってきたり、ほとんど大人の歯になったりと他の要因もありますが、高学年になってくるとまずはこの装着時間の14時間がクリアできないということで、なかなか床矯正は難しくなってきます。

 

 

 

④さらに思春期に入ると・・・

思春期になると小学校高学年の思春期に入ると「お母さんがしてほしいからやる矯正治療」から「本人がしたいからする矯正治療」になります。本人にやる気がなければできません。どうしてもやる気が本人になくても治療をさせたいのならば固定の装置でするべきで、取り外しの装置では難しくなります。

 

特にこの頃に子供とお母さんの関係は大きく変わります。低学年の頃に良好な親子関係であっても思春期の時に親子関係がそのままである保証はありません。口をきかないなんていうのもありますし、そもそもお母さんに口の中を見せたくないといった子供もいたりします。

 

取り外しの装置である以上毎日の装着には本人の「歯並びを治したい」という思いがなければ無理です。やる気がない、周りから注意をされても聞かない状況では治療法として可能かどうかではなくこういった子供に治療をしてもうまくいきません。

 

成人になって自分で「歯並びを治したい」と自分の給料の中からの費用で行うのとはモチベーションが全然違います。

 

⑤大人の歯になってから矯正しようの罠

「大人の歯になってから矯正しよう」と小さいときに歯並びで歯医者に相談したら言われたという話をよく聞きます。大人の歯になってからつまり中学生以降に矯正を開始すること自体はただ歯科クリニックでは否定をしません。成長がない大人の歯になってからの矯正は期間的には子供の矯正よりも短くなります。ただしスペースが足りなかったり顎の前後関係に問題があれば抜歯が必要になります。

 

抜歯を本人や家族がどう思うかは別として、大人の歯になってからでは必要になります。

 

しかしこの大人の歯になってからの矯正する予定の一番の問題はこういった子供の心の変化や、生活の変化に対応できないということを当院では危惧します。実際中学生になったら本人が嫌がってできなかったということはよくありますし、中学生になったら部活、テスト、受験と忙しくなります。本人にやる気があっても矯正治療ができないといったことが起こります。

 

 

⑥治療法としてできる・できないと治療ができる・できないは別

ただ歯科クリニックでは小学生の低学年ころからの矯正治療を始めるのがいい時期だと思っています。そして床矯正装置はそういった時期から始める時に歯非常に使いやすい、受け入れられやすい装置です。

 

動きであったり多少悪くなりますが、高学年になってからの床矯正治療ができないというわけではありません。でも装着時間14時間というのが厳しくなってくる子供が多くなってきます。また先ほども話した通り治療に対する協力がそもそも得られなくなったりします。

 

ただ歯科クリニックとしてはそういった床矯正が難しい時期に矯正をするのであれば、低学年の頃の早い段階ですればお子さんもお母さんも負担が少なく済みます。高学年で始めるのであれば8~10時間の装着で済むSH療法などで対応した方がいいと思います。ただし床矯正とSH療法では費用は大きく変わってきます。

 

またそういった時期も避けて中学生を過ぎてから「大人お歯になってから」矯正をするのも一つですが一般歯科ではそういった時期に忙しくて矯正ができなかったという人もたくさん来ます。治療ができるかどうかと治療の通院できるかどうかは全く違います。

 

矯正の無料相談をしていると費用や期間、治療の中身についてはの関心はありますがこういった来院できるかどうかとか本人がどこまでしたいのか?について話をしていないご家庭が多いです。

 


ただ歯科クリニックでは矯正治療の無料相談をしています。

費用や期間だけでなく、患者さんの現在の今の状態、なんでこうなってしまったのか?そういったことを話します。診療日のどの時間でもできますが必ず予約して来院してください。

子供の歯並びのお悩み(小児矯正)

成人矯正・歯並びのお悩み

 


ただ歯科クリニックの床矯正を行っています。6~7歳の前歯の生え変わりの時に治療を開始すると、お子さんの成長する力を利用できて歯を抜かずにスペースを作ります。取り外しの床矯正は学校生活に負担をかけないで、家にいるときと寝ているときに装置をつけてもらいます。9~10歳の犬歯の生え変わりが始まるまでにスペースを作って前歯を並べられるかが床矯正成功のポイントです。

6~7歳の前歯のガタガタ(叢生)は床矯正

ただ歯科クリニックは一般社団法人 日本床矯正研究会の会員です。

 


SH療法は狭窄した歯列を正常にする治療法です。歯列が狭窄していることで起こるかみ合わせや歯並びの問題を改善しする機能を重視した矯正治療です。1日8~10時間の装置の装着でいいので、学校が忙しい中学生や高校生、仕事がある社会人の方にも負担が少ない矯正治療です。

SH療法~中学生と高校生と成人の萎縮した顎を元に戻す

 




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