【2018年2月27日 6:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近い ただ歯科クリニックです。
初めての方はブログの簡単な注意事項があります。こちらの記事に目を通してください。
今日は歯並びも大事ですがかみ合わせも大事というお話です。
もくじ
①簡単な矯正と難しい矯正の違いとは?
②かみ合わせの前後関係は正しいでしょうか?
③同じ前歯のガタガタを治したいといっても?
④噛み合わせの前後関係が悪いと・・?
⑤なんで前後関係は悪くなったのでしょう?
⑥歯並びも大事ですが前後関係はもっと大事
①簡単な矯正と難しい矯正の違いとは?
当院では前歯のみの部分矯正を行っています。前歯のみのというと何でも前歯だけでできる夢のような矯正を想像してしまいますが、「問題が前歯のみに限局している矯正」ということです。
といっても「何それ?」となってしまうと思うのでそのあたりのお話をします。
ようするに問題が前歯に限局していないケースのお話です。
②かみ合わせの前後関係は正しいでしょうか?
本来かみ合わせはこのように上の歯1本に対して下の歯2本で噛み合わさるようになっています。
1級咬合と呼ぶ、正しいかみ合わせの位置です。
例えば下の顎が後ろに下がってしまうときれいに並んでいても出っ歯になります。
これを2級咬合といいます。
歯が出ているから出っ歯になっているのではなく、下顎が後ろに下がっているから相対的に出っ歯になっているという事です。
逆に下の顎が前方に出れば受け口・反対咬合になります。これを3級咬合といいます。
赤丸の歯に対しての青丸の歯の位置関係が違うことでかみ合わせも大きく変わります。
この噛み合わせの前後関係が狂っているかどうかで矯正治療の難易度は変わってきます。
③同じ前歯のガタガタを治したいといっても?
前歯のガタガタを治したいといっても例えば2級の人、下顎が後方に下がっている人が前歯の並びだけをきれいにしたらきれいな歯並びの出っ歯になります。3級の人はきれいに歯が並んだ受け口になるだけです。
つまり前歯だけの部分矯正をする大前提として、こういった噛み合わせの前後関係が正常でないていけません。
④噛み合わせの前後関係が悪いと・・?
逆に言うとかみ合わせの前後関係が悪いと歯のガタガタの並びを整えるのにプラス前後関係を整えないといけなくなります。つまり治療がより複雑になるということです。
実際成人であれば前後関係を整えるのは抜歯などのが必要になってしまうことがあります。
例えば下顎が後方に下がっているケースの場合は、下がっている下に合わせて上の歯を2本抜歯してアーチを後方に下げるということです。抜歯をするのであれば上下奥歯までワイヤーをかけるのが必要になります。
⑤なんで前後関係は悪くなったのでしょう?
子供は歯の生え変わりの時にあれだけ乳歯がグラグラしていても問題なく噛めます。
大人が歯周病であれだけ歯がグラグラしていたら噛めなくて、歯医者に来ます。
子供はそういった生え変わりの時にグラグラした歯があっても噛めるように顎の関節が自由に動くようになっています。一方大人の歯に全部なった高校生ぐらいに顎の関節の位置が決まります。それからの成人が一度決まった位置から動くのは今の位置が悪かったとしても大変になります。
顎関節症とかも高校生ぐらいから多くなるのは、今までは関節の位置が固定されていないときは悪い位置だけど痛みが出ていないだったということです。
また下顎が前方に出る、受け口のような場合は、身長が伸びる第二次成長期に悪い位置にあると骨ごと前方に成長するので大人になってから改善するのも大変になります。
⑥歯並びも大事ですが前後関係はもっと大事
お母さん方はもちろん「歯並び」を主訴に矯正を始めようとします。
しかし実際噛み合わせの前後関係をいい位置にしているのであれば多少の歯並びのガタガタは大人になってから矯正するのも大変ではありません。逆に歯並びだけに目を取られて前後関係が狂ってしまうと、最終的に抜歯などが必要になってしまいます。
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大人の前歯4本の部分矯正は前歯に治療範囲を限定することで期間や費用を抑えることができます。奥歯のかみ合わせに問題がある場合や八重歯の矯正などは適応ではありません。まずは矯正の無料相談をご利用ください。
「プチな矯正」HPで前歯に特化した矯正治療が可能な歯科医院にただ歯科クリックも掲載されています。
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