【2017年9月8日 6:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
今日は6~7歳の時に前。歯が生えてきた時に様子を見ていいのかというお話です。
もくじ
①もう少し様子を見ても・・いいのでしょうか?
②歯の大きさ・顎の大きさ何がいけないのでしょうか?
③顎は自然に成長するのでしょうか?
④歯が大きくて顎の成長が足りない子供は大変です。
⑤大事なことは治療介入のベストのタイミングを逃さないことです。
⑥まずは無料相談をご利用ください。
①もう少し様子を見ても・・いいのでしょうか?
6~7歳の頃に並んできたお子さんの前歯
ちょっとガタガタになっていて、「あれ?歯並び大丈夫かな?」と気づいたお母さん
でもよくなるかもしれないからもう少し様子を見よう
と思ってしまいそのまま様子を見てしまうお母さんも多いはずです。
ただ歯科クリニックではこの時期に矯正治療を開始することが多いのですが全員ではありません。様子を見るお子さんもいます。でもそういったお子さんの場合様子を見る根拠が必要になります。
②歯の大きさ・顎の大きさ何がいけないのでしょうか?
HPやブログでもよくお話ししますが、この6~7歳の時期に大人の前歯がきれいに並ばない原因は
(a)顎の大きさに問題がないが歯が大きい
(b)歯の大きさに問題がないが顎が小さい
(c)歯が大きくて顎が小さい
という3つのパターンになります。
このうち歯の大きさは生えてきた永久歯を小さくできないので変わりません。
様子を見ても歯は小さくなりません。
一方顎の発育は正しく使える機能やしっかり噛んでいるのであればある程度平均的なところまで行きます。
顎の発育は変化するかもしれません。
ということは
(a)と(c)の歯が大きいお子さんの場合は様子を見ても変化がありません。
どれだけ歯並びがガタガタになっているかではなく
どのパターンにあるかを見極める必要があります。
歯並びのガタガタの見た目の重なり具合で判断したり、なんとなくで並ぶかもしれないと様子を見ても変化はありません。
③顎は自然に成長するのでしょうか?
では顎の発育はどうでしょう?
顎の発育は正しく使える機能と、正しく噛めているのであればある程度平均的なところまでは広がります。逆に言うとそこまで広がっていないのであれば正しく使えていない何らかの問題がある可能性があります。
つまりこれも
使えないままでは顎は広がってきません。
今のお子さんが噛めているのか?噛めていないのか?機能の問題があるのか?ないのか?
もしそういった噛めていないお子さん、機能がないお子さんが様子を見ても顎はついてきません。
様子を見るのではなく最低でも何らかの方法で、口の機能の向上、噛めるようにすトレーニングが必要になります。
また正しく噛めていない、口の機能の発達が悪いのは、歯並びがよくなったからと言って一緒によくなるものではありません。きれいに並んだ歯並びはその子供にとっては使いづらい歯並びです。つまり機能の改善や噛むためのトレーニングも必要です。
④歯が大きくて顎の成長が足りない子供は大変なケースです。
歯も大きい、顎の成長も足りない。二つが同時に起こっている(c)の子供は必要なスペースが一番多くなります。例えば床矯正であれば半年から1年で1個の装置のねじを巻き終わります。このねじで広げられる量は5ミリと決まっています。
(a)の場合、前歯4本が平均の歯よりも合計で5ミリを超えてくるくらい大きいというのはなかなかりません。
(b)の場合では顎の成長が平均より5ミリ近く足りないということはなくはないですが、そこまで少ないと乳歯もきれいに並ばない状態で乳歯の時点で歯並びの問題が起こっています。
しかし(c)のような歯が大きく顎の成長が足りないような場合は必要なスペースが5ミリを超えてくる場合が大きくなります。つまり床矯正ならば1個の装置では終わらない、2個以上の装置でスペースを作らないといけないケースになります。装置の数が増えればスペースを作るための期間もかかりますし費用もかかります。
床矯正は前歯4本を犬歯が生えてくるまでにスペースを作って並べられるかどうかが成功のポイントです。前歯4本が生えてから犬歯の生え変わりが始まるまでに大体2年ほどの期間が空きます。ちょっと様子を見たり、8歳に近くなってから始めようとしたら犬歯が生えてくるまでに間に合わないために治療がさらに複雑になってしまいます。
⑤大事なことは治療介入のベストのタイミングを逃さないことです。
成人の矯正治療は今しても、3年後にしても、5年後にしても大きく口の中の環境が変わることはありません。しかしお子さんの矯正治療は6~7歳の時期にするのか?その3年後にするのか?5年後にするのか?で大きく変わります。
6~7歳の時期はまだ大人の歯より子供の歯が多い時期です。
9~10歳を過ぎたら大人の歯が多くなり子供の歯は少なくなります。
11~12歳の頃のにはもうほとんど大人の歯です。
多くの子供たちが、ガタガタで永久歯が生えてきてから顎が成長して歯が並んでいくのであればほとんど大人の歯になった12歳くらいでも歯並びがガタガタでもよくなるかもしれません。でも実際は生えてからきれいに自然に並んでいくということはほとんど起こりません。
大人の歯にほとんどなってしまったのであれば、成人の矯正と同じです。成人の場合はスペースがなければ歯を抜きます。治療の介入のタイミングが遅れれば顎を広げてスペースを作るというのが難しくなります。最初から永久歯になったときに、抜歯をして矯正するということを決めているのであれば別です。
⑤まずは無料相談をご利用ください
大事なことはお母さんの判断で様子を見るのか?しっかりした診断を元に様子を見るのか?です。
歯の重なり具合や、見た目のガタガタが気になるか気にならないといったお母さんの判断で矯正をする・しないを決めてしまうと、治療のいいタイミングの時期を逃してしまいます。
歯が大きいのか?顎が小さいのか?何が悪くて歯並びがガタガタになったのかを知りましょう。
ただ歯科クリニックの床矯正を行っています。6~7歳の前歯の生え変わりの時に治療を開始すると、お子さんの成長する力を利用できて歯を抜かずにスペースを作ります。取り外しの床矯正は学校生活に負担をかけないで、家にいるときと寝ているときに装置をつけてもらいます。9~10歳の犬歯の生え変わりが始まるまでにスペースを作って前歯を並べられるかが床矯正成功のポイントです。
ただ歯科クリニックは一般社団法人 日本床矯正研究会の会員です。
注意事項
*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。
*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。
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