【子供の矯正15】様子を見るというは現状維持だと思っていませんか?


【2017年12月8日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。

初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

小児の矯正治療をするか・しないかといった時に

「もう少し様子を見る」

といお母さんがいます。

今日はその様子を見ることについてのお話です。

 

もくじ
①「様子を見る」に根拠はありますか?
②大人の歯並びと子供の歯並びの大きな違い
③子供の矯正はタイミングを間違うと何が問題か
④ガタガタの歯並び(叢生)の場合
⑤反対咬合・受け口の場合
⑥時期を逃してしまうと成長を利用した矯正はできなくなります。
⑦ただ歯科クリニックでは矯正治療の初回は無料相談です。

 

 

①その「様子を見る」には根拠がありますか?

様子を見てもよくなりますか?よく子供の矯正をするかどうか迷っているお母さんが

「もう少し様子を見よう・・」

ということで少し経過を見るお母さんがいます。

 

この時に様子を見ようというお母さんは

「もしかするとよくなるかもしれない、自然に治るかもしれない」

と思ったりするお母さんもいます。

 

この時にしてしまう勘違いの多くに

様子を見る=現状維持と思ってしまうところにあります。

 

 

②大人の歯並びと子供の歯並びの大きな違い

成長途中の子供成長が終わった大人もしくは大人の歯に生え変わってかみ合わせも落ち着く20歳前後になると今の状態も来年の状態も、5年後の状態もそこまで大きく変わらないと思います。

 

しかし成長途中の子供は、今の状態と、来年の状態と、5年後の状態は大きく変わります。成長するというのは身長が伸びて様々な肉体的な変化や、今までできなかったことが一つ一つできていくようになっていきます。その中で口の中だけ成長が止まっているということはありません。同じように変化をしています。

 

③子供の矯正はタイミングを間違うと何が問題か

どんどん子供は成長します子供の矯正は成長する力を利用して行う矯正です。

一方大人の矯正は成長が終わった時点で行います。成長が終わっているのでその時点で足りないものや過剰なものに対して抜歯や外科処置を行い上下奥歯までワイヤーをかけて行う矯正が基本です。

 

成長途中の子供は、不足していているところは成長させて、過剰なところは抑えながら今ある問題を修正しつつ正しい成長に誘導することを目標にします。

ということは子供の矯正はある時点で一回今ある問題がクリアになっても、その後の成長が正しくなかったら次の問題が発生することがあります。

 

矯正治療には問題を早期に解決して、その後の成長を見ていく矯正と

大人になってから成長が終わってから行う矯正の2つがあります。

 

子供の矯正の治療の開始のタイミングを間違ってしまうと、成長の力が利用できなくなるので大人の矯正治療の方が治療がシンプルになることがあります。つまり抜歯や外科処置が必要になってしまうという事です。

 

 

④ガタガタの歯並び(叢生)の場合

7~8歳の前歯のガタガタ叢生例えば6~7歳の頃の歯並びのガタガタになってしまうのは

①歯が大きい②顎が小さい③歯が大きくて顎が小さい

この3つのどれかになります。

歯の大きさは何かをして小さい歯が生えてきたり、大きい歯が生えてきたりするわけではないのでしょうがないのですが、顎の成長が平均より足りないのは正しい成長ができていないからです。

 

つまり②と③の子供は様子を見ても自然に歯が並んでくることはありません。今の時点で正しく成長ができていないのに何の改善もしないで様子を見ていても正しい成長はできないからです。つまり最低でも「様子を見る」のではなく「正しい発育ができていない原因を改善する」ことが必要です。しかもかなり短い期間で。

 

こういった歯並びが悪くなっている原因がでは短い期間で改善できるかというとかなり難しいです。それは筋肉の問題だったりす、突然跳び箱が飛べたり、逆上がりができたりしないように時間がかかる問題です。

 

様子を見るのであれば、よくなるかもしれないのであればそうなる理由が必要です。

 

⑤反対咬合・受け口の場合

乳歯の反対咬合反対咬合・受け口の最大の問題は

10歳前後で前方への成長が終わる上の顎の骨と

第二次成長期の身長がぐんぐん伸びる時期に前方に成長する上下の骨の成長のアンバランスがあります。

反対咬合・受け口できるだけ早い時期、乳歯の時から治療を開始するか?

成長が終わってから抜歯や外科処置を選択するかのどちらかになります。

 

もうほとんど大人の歯になってきたぐらいの小学校高学年くらいになってから「やっぱりよくならないので治療を始めます」となっても、上の顎の骨は成長が終わってきているし、これからどんどん下顎の骨が成長するのでその時期から治療を開始するのは難しくなります。

 

反対咬合・受け口は様子を見ていても病態の悪化しかありません。

それこそ身長が伸びる思春期の頃になってからやっぱり治したいとなってもその時期からでは根本的な治療は難しくなってしまいます。

 

 

⑥時期を逃してしまうと成長を利用した矯正はできなくなります。

大事なことは

今治療を開始した方がいいのか

様子を見ていいのか

将来的にどういったことが予測されるのか?

そういったことをしっかり聞いたうえでお母さんが今治療をするのか?しないのか?を判断するのはいいとは思いますが、何の根拠もなしに「よくなるかもしれない・・」「もう少し様子を見よう・・」と治療を始めるタイミングを逃してしまった場合には、歯を抜いたり、症状によっては大きな外科処置が必要になります。

 

 

⑦ただ歯科クリニックでは矯正治療の初回は無料相談です。

まずは相談ただ歯科クリニックでは矯正治療の初回は無料相談です。当院で行えないお断りするようなケースでなければ1時間前後しっかりとお話をします。それを無料で行うのはする・しないにかかわらず、今のお子さんの状態をお母さんが知ることがとても大事だからです。

 

あとで「やっぱりあの時にやっておけばよかった・・・」といってもお子さんは昔に戻ってくるわけではありません。リスクを理解したうえで、後で治療をすることで今より大変になったとしてもその責任は自分たちでおってでも様子を見るのか。

自分の判断で様子を見て、治療のいいタイミングを逃して、やっぱり治療うするとなった時に、治療が複雑になったり、抜歯などが必要になって「やっぱり早く始めてればよかった・・」となるのは全然違います。

 


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ただ歯科クリニックでは矯正治療の無料相談では

費用や期間だけでなく、患者さんの現在の今の状態、なんでこうなってしまったのか?そういったことを話します。診療日のどの時間でもできますが必ず予約して来院してください。

 

注意事項

*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。

*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。

*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。




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