【呼吸・睡眠・息育8】何で口呼吸になってしまうのか?


【2018年3月30日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近い ただ歯科クリニックです。

初めての方はブログの簡単な注意事項があります。こちらの記事に目を通してください。

 

今日は歯並びにも影響がある「口呼吸」の一つの原因となるお話です。

 

もくじ
①口呼吸の何がいけないの?
②おんぶの基本って何でしょうか?
③間違っただっこやおんぶとはどんな姿勢でしょうか?
④後ろにのけぞるのどうなるのでしょうか?
⑤危ないのは縦抱き
⑥座り方にも注意

 

①口呼吸の何がいけないの?

子供の矯正相談に来る多くのケースで「口呼吸」が見られます。

口呼吸は

鼻で呼吸しているか?

口で呼吸をしているかという話ではなく

・正しい舌のポジションができていない

・それにより発音の問題や、食事の問題(丸のみ、食べるのが遅いなど)

・口呼吸だと頭が前方に出るので猫背、姿勢が悪い

・鼻呼吸と違い直接空気体内に入るので、風邪やインフルエンザ、アレルギーなどになりやすい

・寝ているときにいびきをかく、寝汗が多い、おねしょが多い

などの問題が起こります。

 

そういった体に出てくる様々な症状の一つに口の機能の問題があり歯並びの問題があります。

 

じゃぁこういった口呼吸はどうしてなってしまうのか?

口呼吸はある日突然なったり、遺伝的な要因で起こるのではなく多くは環境因子で起こります。

多くは小さいころ赤ちゃんの頃から口呼吸になるように育てられてしまいます。

 

②おんぶの基本って何でしょうか?

おんぶをするときの基本の姿勢は

お母さんが背中を曲げるのがおんぶの基本

このように背負う人、お母さんやお父さんの背中が曲がっている状態が正しい姿勢になります。

背負う人が背中を曲げることで子供が頭を寄せることができます。その姿勢が子供んとっては楽な姿勢です。

 

③間違っただっこやおんぶとはどんな姿勢でしょうか?

子供が口を開いてしまうおんぶこのようにお母さんがまっすぐ立ってしまうと子供は前に寄りかかれないので頭が後ろに行きます。頭が後ろに行くと、口を閉じれなくなってしまいます。

 

この写真の赤ちゃんもしっかり口が開いています。

これは口を閉じない子供が悪いのではなく、口を閉じる姿勢にしてあげないお母さんの責任です。毎日おんぶやだっこをしているときに子供が楽な姿勢で正しい鼻呼吸をさせるのか?子供が苦しい姿勢でお母さんが楽な姿勢で口呼吸をさせるのか?ということです。

それを毎日していれば大きな差になります。

 

④後ろにのけぞるのどうなるのでしょうか?

のけぞると呼吸はどうなりますか?写真のようにでもいいすし、立ってラジオ体操のようにでもいいのですが思いっきりのけぞってみましょう。

ただしその時に

しっかり上下の歯で噛んでから後ろに沿ってみましょう。

 

どうですか?

 

たぶん噛み合わせが少し変わって、口を閉じるのも苦しくなると思います。ここまで極端ではないですが、頭が後ろにそった姿勢の赤ちゃんはこの状態になります。毎日こういった姿勢をしていれば、それに合わせて呼吸も正しい呼吸ではなくなります。

 

⑤危ないのは縦抱き

赤ちゃんの抱き方は大事

そうなると縦抱きは注意が必要です。

おんぶであれば背負う人が背中を曲げるといいのですが、前で抱っこをしているとお母さんがのけぞりながら子供を抱っこしないといけません。もちろんそんなことしている人はいません。

 

写真の子供も普通に顔をつけると窒息しちゃう、息ができないので首を横にします。横にしたら気道が変わるので口を開けています。

このままこれを続けていれば寝るときは横向きでないと寝れなくなってしまいます。普通に寝るようになって横向きで寝ていると、寝ている間頭がずっと歯列を押し付けるので、歯並びやかみ合わせに影響が出てきます。ただこういった正しくない寝方を覚えてしまった子供にただあおむけで寝せようとしても、正しい寝方が苦しいのですぐに横になってしまいます。

 

最低でも縦炊きの抱っこひもの場合、頭を抑えられる後ろにのけぞらないものが必要になります。

 

 

頭が固定できると赤ちゃんも快適こういったように頭が固定できるのがいいです。

 

間違った抱っこやおんだけが口呼吸の原因ではありませんが、間違った抱っこやおんぶは口を閉じずらくする環境を作るのでこれが毎日続けば子供も口呼吸を日常的にしてしまいます。いざ布団で寝るようになっても仰向けで離れないので、うつ伏せや横向きになって寝るようになってしまい歯並びやかみ合わせに影響が出てきます。

 

⑥座り方にも要注意

椅子に座るようになったら座り方も重要です。

 

悪い座り方の姿勢

 

 

足がブラブラしていてつかないような椅子では体が安定しないので首が体に対して前方に出てきて猫背になります。この姿勢では鼻呼吸はできません。深く腰を掛けてしまうソファーとかもよくないです。

後はい足がついていてもゲームとかをしていると姿勢が悪くなりがちです。30分に1回くらい休憩を入れて体を動かしたりすればいいですが、ずっと同じ姿勢、しかも悪い姿勢でしているのであればそれを体は覚えていきます。

 

成長中の子供に合わせて毎年椅子を買う必要はないですが、足がつかなければ最低でも、下に何かおいて足をつけるか、椅子の上に正座をするのがいいと思います。

 

このあたりの食事中にあしをつけるという話は噛む回数にもかかわってきます。

【子供の悪い歯並び予防】お子さんの食事中の両足ってどうなっていますか?

 

⑦口を閉じるようにしようが口呼吸の解決法ではなく・・・

よく子供の口呼吸の指摘をすると「口を閉じるように言います!」ってお母さんがいるのですが口を閉じるようにいくら言っても口呼吸は治りません。

 

口呼吸はそうしてしまう口の中や全身の筋肉の問題でありそうなってしまう生活の習慣や今まで育ってきた環境にあるからです。口呼吸をしている子供の歯並びの問題はそういった口呼吸で起こることの一つの症状です。歯並びだけよくなってもまた悪くする原因が残っていれば、せっかくきれいに歯が並んでも安定しないと思いますし、その歯並びはその子にとっては使いづらい歯並びです。

 

抱き方だけではなく最近の子育てではそういった子供の成長にいいのか?悪いのか?というのが置いていかれてしまう道具や方法がたくさんあります。そういったところを見極める力も大事になってきます。

 

 

追記:2023年6月

こういった口呼吸といったこと以外にも「食べる」機能の問題がある子供の一部は2018年から「口腔機能発達不全症」という病名で保険診療での治療の対象になることがあります。ただし、歯並び・かみ合わせの問題がある場合矯正治療と同時に行うのは混合診療になるので当院では矯正治療の中で指導をしていきます。

 

 

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お子さんの歯並びが悪くなる癖や呼吸、食事などの生活の問題があります。きれいな歯並びを願うお母さんの思いだけでは正しい発育はできません。問題は口がぽかんと空いている子供に「口を閉じなさい」といっても解決しない様々な間問題が絡み合った複雑なものです。

子供の歯並びを悪くする癖・生活・食事について考えてみませんか?


注意事項

*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。

*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。

*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。




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