【2017年12月15日 6:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
今日は子供の矯正治療の難しいところです。
もくじ
①乳歯がグラグラしているとはどういった状態なのでしょうか?
②もうすぐ抜ける乳歯に力をかけるのは??
③もうすぐ抜ける乳歯にワイヤーを付けたら??
④歯がグラグラしている時期は矯正治療がしやすい時期ではありません。
⑤まとめ
①乳歯がグラグラしているとはどういった状態なのでしょうか?
子供の歯が抜けるときグラグラしてから抜けます。
乳歯は抜けるという事は、その何年も前から永久歯ができて上に登ってくるときに、乳歯の根っこを吸収していきます。どんどん上ってくると、乳歯の根っこがほとんなくなり、歯ぐきの上に乗っかっているだけの状態になりそうなると乳歯が抜けます。
グラグラに乳歯がなっているという事は、その下に永久歯がもう必ず来ています。たまに早く乳歯を抜くと早く永久歯が生えてきてくれると思っている人がいますが、早く乳歯を抜いても永久歯が来てなければはえませんし、逆に早く抜きすぎると歯ぐきがしっかり固まってしまうので逆に生えづらくなります。
②もうすぐ抜ける乳歯に床矯正で力をかけるのは??
グラグラになっていなくても根っこがもうほとんどなくなっている乳歯には矯正治療はできません。
例えば床矯正などは、歯に装置を当てて歯を押して動かすことで顎も広げていきます。
もうすぐ抜ける乳歯に力をかけると、早くグラグラがきて抜けるだけです。
しかもそういったグラグラの乳歯に力をかけても顎に力が伝わらないので、ほとんど広がりません。
特に9~10歳以降の犬歯から後ろの歯の生え変わりが始まった時に床矯正で顎を広げるスペースを作ろうとしても、この時期に乳歯の歯にはあんまりいい反応ができません。乳歯が抜けて永久歯が生えてきて、押していけばいいですが、歯が抜けて生えてくるまでの間にタイムラグができますし、新しく生えてきた永久歯に1本1本装置を調整して合わせていかないといけないので大変です。
③もうすぐ抜ける乳歯にワイヤーを付けたら??
同じように歯に金具(ブラケット)をつけてワイヤーで歯を並べるときも同じようにもう抜ける乳歯につけたらグラグラが早く来て抜けるだけです。
ワイヤーの矯正は歯と歯の引っ張り合いです。
大きい歯と小さい歯が引っ張り合って小さい歯が大きい歯に引っ張られます。その時大きい歯もちょっとは小さい歯に引っ張られます。
その片方がグラグラの乳歯であればあまり意味がありません。いい位置に歯が動かせませんし、永久歯がもうすぐ抜ける乳歯に力をかけてたら乳歯が早く抜けるだけです。手で触ってもわかるくらいグラグラしてきた乳歯にはそもそもワイヤーもかけれません。
9~10歳の犬歯から奥の歯の生え変わりが始まる時期は、ワイヤーの矯正を積極的に行う時期ではありません。それまでにある程度前歯のガタガタは改善するか、奥の歯の生え変わりが終わってからがワイヤーをするには適しています。
でも奥歯の乳歯の生え変わりを待てばいいですがそれは全部大人の歯になるということです。つまり成人の矯正と変わらなくなってしまいます。
④歯がグラグラしている時期は矯正治療がしやすい時期ではありません。
床矯正などの前歯のスペースを作るのは前歯4本が生えた7歳前後から犬歯から後ろの歯の生え変わりが始まる9~10歳ぐらいまでが一番治療に適した時期です。その時期を逃してしまうと歯の生え変わりが始まり、スペースを作るのも、歯を並べるのも大変になります。
前歯4本が生えてから「治るかもしれないから様子を見よう・・・」とそのままにしておいている間に治療しやすい期間を失ってしまいます。
前歯4本が生えてからは見た目は何もなくてもその間に永久歯はどんどん上に上がってきてます。
「歯がグラグラしている時期は矯正治療がしづらい」というのを知らないと治療にいい時期を逃してしまいます。
よく犬歯が八重歯のようになってしまってから矯正をしようとするお母さんがいますが、八重歯の歯を動かそうにも前歯の永久歯は正しい位置にない、奥歯の乳歯はグラグラしていて使えないのであれば
悪い位置の犬歯を正しい位置に引っ張るのにも一苦労です。
⑤まとめ
歯が生え変わりでグラグラしている時期は床矯正でもワイヤーの矯正でも歯を動かしづらい時期です。できるだけその時期を避けて矯正をする方が治療が複雑になりません。
ただ歯科クリニックでは矯正治療の無料相談をしています。
費用や期間だけでなく、患者さんの現在の今の状態、なんでこうなってしまったのか?そういったことを話します。診療日のどの時間でもできますが必ず予約して来院してください。
ただ歯科クリニックの床矯正を行っています。6~7歳の前歯の生え変わりの時に治療を開始すると、お子さんの成長する力を利用できて歯を抜かずにスペースを作ります。取り外しの床矯正は学校生活に負担をかけないで、家にいるときと寝ているときに装置をつけてもらいます。9~10歳の犬歯の生え変わりが始まるまでにスペースを作って前歯を並べられるかが床矯正成功のポイントです。
ただ歯科クリニックは一般社団法人 日本床矯正研究会の会員です。
SH療法は狭窄した歯列を正常にする治療法です。歯列が狭窄していることで起こるかみ合わせや歯並びの問題を改善しする機能を重視した矯正治療です。1日8~10時間の装置の装着でいいので、学校が忙しい中学生や高校生、仕事がある社会人の方にも負担が少ない矯正治療です。
「SH療法」HPのSH療法を受けられる歯科医院にただ歯科クリニックも掲載されています。
注意事項
*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。
*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。
前へ:【子供の矯正15】様子を見るというは現状維持だと思っていませんか?
次へ:【子供の矯正17】このくらいの前歯のガタガタそのままにしますか?
カテゴリ【子供の矯正治療を始めるタイミングについて】の関連記事
(2023年9月1日更新)
【小児の矯正相談11】子供の骨の成長のピークの時期を知ろう!
(2019年7月17日更新)
【小児の矯正相談9】子供の矯正が難しい時期を知っておく必要性
(2019年2月13日更新)
【虫歯予防12】子供の矯正を始めるならばまずは虫歯予防
(2019年2月2日更新)
【子供の矯正45】何歳から子供の矯正を始めればいいですか?の前に・・
(2018年8月27日更新)
【子供の矯正43】子供の矯正治療を始めるタイミング
Blogメニュー
▶Blogトップへ戻る