【2018年1月23日 6:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
今日は社会的な子供の概念と、お口の中の子供の概念のギャップの話です。
もくじ
①中学生ぐらいでほとんどのお子さんは永久歯大人の歯に生え変わります。
②お口の中の「子供」の概念
③子供の矯正治療が9歳前後の犬歯が出てくるまでに終わらせるのがいい理由
④逆に言うと9歳以降は床矯正ではそれまでと同じような動きは難しくなります
⑤中学生や高校生もほとんど大人の歯になったら口の中は大人
①中学生ぐらいでほとんどのお子さんは永久歯大人の歯に生え変わります。
乳歯・子供の歯は6歳前後から下の前歯から生え変わりが始まり、中学生くらいでほとんどが大人の歯に生え変わります。大人の歯が生えてから顎が成長したりするわけではなく、生え変わりが終われば基本的にはそこからお口の中で大きな変化はありません。あとは親知らずがどうなるかという問題がありますが、中学生になってからと高校生になってから、20歳を超えてからで極端に歯並びが変わるということはありません。
「大人の歯になってからの矯正」というのはこういった中学生以降に矯正を開始するということです。
②お口の中の「子供」の概念
社会的には中学生や高校生というのは子供に分類されると思います。しかし身体の発育特に口の中で考えると中学生というのは社会的な概念や本人の精神的な発達とは別に大人と変わらなくなります。
これはプランインターナショナルという発展途上国の子供の支援をするNGOのポスターです。
日本では13歳はまだ中学生ですが、国によってはもう結婚をして子供を産んでしまう年齢です。あくまで中学生や高校生を子供とみるのは社会的な観点からで、子供の矯正というのは身体発育を見て行う矯正である以上、このブログで言う子供というのはもっと低い年齢のことを言います。
③子供の矯正治療が9歳前後の犬歯が出てくるまでに終わらせるのがいい理由
歯の生え変わりは6歳ごろからずっと続くわけはなく、6歳前後から前歯上下4本ずつ生え変わりと、6歳臼歯の放出がありそこから2年近く生え変わりがありません。その後9歳前後に犬歯より後ろの歯の乳歯の生え変わりが始まります。早い子では5年生くらいで全部大人の歯になりますし、逆に生え変わりが遅い子は中学生になっても乳歯の子供がいます。
つまり9歳までの前歯4本の生え変わりと6歳臼歯が生えた時点で歯は半分子供の歯、半分が大人の歯といった状態になります。
そうしてそれ以降の犬歯より奥の歯の生え変わりが始まった時点で、子供より大人の歯が多くなっていきます。まだまだ小学校の高学年は子供ですがお口の中は大人になっていきます。
床矯正のような子供の顎の発育を利用して行う矯正治療が、9歳ぐらいまでの時期に終わらせるのがいいのはここういったお口の中の発育の問題があるからです。
④逆に言うと9歳以降は床矯正ではそれまでと同じような動きは難しくなります
9歳を超えて大人の歯にほとんどなってから床矯正を行った場合、まったく動かなことはないですが、それまでの9歳より前の子供の反応と同じように反応はしていきません。ほとんど大人の歯になった中学生や、成人では反応はより悪くなっていきます。
ほとんど大人の歯に生え変わったのであれば、成人の矯正つまり抜歯などでスペースを作る矯正のほうがシンプルになります。
⑤中学生や高校生もほとんど大人の歯になったら口の中は大人
「子供の矯正」というと、社会的な感覚で「子供」ととらえてしまいますが、お口の中の「子供」の概念はそれよりも早いということです。
よく矯正の無料相談で、小学生の高学年でもうほとんど大人の歯なのに、小児の矯正治療の中身を希望される方がいます。もうほとんど大人の歯になっているのであれば早く治療をすることのアドバンテージがありません。
それよりもそういった年齢になってしまったのならば、例えば6年生の冬に矯正をしたいとなっても、中学生になっても矯正を続けないといけないので中途半端に何か月か矯正をして中学生になったら部活や勉強などで忙しくて通えないのであればしないほうがよくなります。早く治療を始めるアドバンテイージがないのでインプルに小学校なら小学校の間に、中学校なら中学校の間に、高校なら高校の間にできるかどうか?もし難しいならばあえてその時期にはしないということになります。
そういった意味でもまずは早い段階で子供の成長が今どういった時期になるのかをお母さんが知らないといけません。
まずはご相談ください。
矯正の無料相談を行っています。(要予約)
無料相談では費用や期間だけでなく、患者さんの現在の今の状態、なんでこうなってしまったのか?そういったことを話します。矯正の無料相談は、診療日のどの時間でも対応していますが、必ず予約して来院してください。
メール予約:こちらをクリックしてください
お口の中を拝見していない状態でのメールや電話での問い合わせにはお答えしかねます。
無断でのキャンセル・何回も予約を変更するなどがあった場合お断りすることがあります。
ただ歯科クリニックの床矯正を行っています。
6~7歳の前歯の生え変わりの時に治療を開始すると、お子さんの成長する力を利用できて歯を抜かずにスペースを作ることができます。取り外しの床矯正は家にいるときと寝ているときに装置をつけてもらうので、学校での生活に負担をかけないで矯正治療をすることができます。
床矯正は9~10歳の犬歯の生え変わりが始まるまでにスペースを作って前歯を並べられるかが成功のポイントです。
ただ歯科クリニックは一般社団法人 日本床矯正研究会の会員です。
SH療法は狭窄した歯列を正常にする治療法です。歯列が狭窄していることで起こるかみ合わせや歯並びの問題を改善しする機能を重視した矯正治療です。1日8~10時間の装置の装着でいいので、学校が忙しい中学生や高校生、仕事がある社会人の方にも負担が少ない矯正治療です。
注意事項
*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。
*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。
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