【子供の矯正36】矯正の早期治療は絶対か?


【2018年3月8日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近い ただ歯科クリニックです。

初めての方はブログの簡単な注意事項があります。こちらの記事に目を通してください。

 

今日は矯正を始める時期についてのお話です。

 

もくじ
①矯正治療の二つの考え方
②治療期間が大きく変わってきます。
③抜歯か非抜歯という観点で行くと?
④必ずしも早期治療が答えではないです。
⑤ただ歯科クリニックが早期治療をすすめるわけ
⑥当院と考え方が違うというのはそれでもいいと思います。

 

①矯正治療の二つの考え方

矯正治療には大きく二つの考え方があります。一つは問題が出てきた年齢の低いころから始めるというのと、成長が全部止まって全部大人の歯になって始めるという二つの考え方です。

 

成長途中に矯正をするというのは今ある問題を修正することはできますが、まだ生えてきてない歯やこれからの成長が正しく進むことを保証するものではありません。一方成長が終わってから矯正をするというのは、もう大きな変化がないわけですから中学生で初めても、高校生で初めても、社会人で初めても条件は大きく変わりません。さすがに40歳を超えて歯周病が発症してきたとかなると変わりますが。

 

いつ矯正をしますか?

 

 

②治療期間が大きく変わってきます。

先ほども申しましたが成長途中の矯正治療は、その時の問題が小さいうちに解決できることが多いのですが、その後の生え変わりとかが正しくいくという保証ではありません。1本単位でちょっと外側に生えてきたとか、ちょっと内側に生えてきたとかそういったことが起こったりということはよくあります。また問題が出ればまた一つ一つ解決していく必要があります。つまりほとんど大人の歯になるまでは積極的な治療をずっとするということではないですが、経過を見ないといけません。それなので期間は全部大人の歯になるまでは見ないといけません。

 

ねじれて生えてくるのはコントロールできません

 

一方全部大人の歯になってから始める矯正というのはもうそれ以上の変化があるわけではないですから今その状態に合わせて矯正治療をします。治療期間などもある最初の時点でこのくらいの治療期間でという話になります。

 

よく期間を一定の期間で終わらせたいというお母さんがいますがそれならば全部大人の歯になってから矯正治療をする方がある一定の期間内で矯正治療をできると思います。

 

③抜歯か非抜歯という観点で行くと?

成長期の矯正というのは成長する力を利用できるので顎を広げたりすることができます。それによってスペースの問題などが解決できれば歯を抜かないで矯正をしていくことが可能になることもあります。

一方全部大人の歯になってからの矯正は中学生でも高校生でも、社会人になってもスペースなどの問題や噛み合わせの前後的な問題があれば抜歯などが必要になります。

 

抜歯矯正のイメージ

 

大人の歯になってから非抜歯で矯正をするというのは簡単でありません。できたとしても期間が抜歯の矯正と比べて倍以上かかります。大人の歯になってから歯を抜かないで矯正をすることを希望される方がいますが、すべてのケースでは無理ですが、可能なケースはあります。ただしそれならば成長の力を利用できる年齢の低いうちから矯正をするのが一番だと思います。

 

 

④必ずしも早期治療が答えではないです。

例えば「できるだけ短期間で」というのが何よりも優先されるのであれば「大人の歯になってから抜歯などをして上下奥歯までワイヤーをかけて矯正」というのが一番いい選択になります。

しかし、大人の歯になってから「歯を抜きたくない」かつ「できるだけ短期間で矯正」となるとかなり難しくなります。

 

中学生は忙しい

 

さらいに言うと中学生になって「歯を抜かないで矯正をしたい」期間的なものは長くなっても構わないということであっても実際は高校生になったり、そのあとの進学や就職で環境はガラッと変わってしまい通院できるかどうか?はわかりません。本人がやる気でも「通うのが難しくなる」といったことがおこります。

 

⑤ただ歯科クリニックが早期治療をすすめるわけ

2つの考え方の違いを知りましょう

 

ただ歯科クリニックでは大人の歯を抜歯する矯正治療を否定するつもりは一切ありません。

しかし一般診療も行う歯科医院として患者さんを見ていると「歯並びは気になっていたが、大人の歯になったらやろうといわれていたが、忙しくて結局通えなかった」といった方を多く見かけます。

 

矯正の治療じゃなくても、小学生の高学年でスポーツなどで忙しくなると通院もかなり難しくなったりします。

そういった中でわざわざ忙しい時期に、矯正治療がすべてにおいて最優先にするというのは難しいと思います。部活を休んで、テスト前なのに、受験が近いのに来院するというのは実際どこまでできるでしょうか?

 

そういったことを考えると、まずは通院しやすい小学校の低学年で今ある問題をも解決したほうがいいのではないか?というのが当院のスタンスです。

成長が終わってからできないことがあるのであれば、そういったこともできるときに行うのがいいと思います。抜歯か非抜歯かというのはその最たるもので、歯を抜きたくないのなら、スペースなどを顎の成長を利用して早めに作るべきだと思います。

 

⑥当院と考え方が違うというのはそれでもいいと思います。

例えば歯科医院でも「大人の歯になってからであればその状態に合わせてできるのだから大人の歯になるまで待って矯正する」という考え方もあります。そういった考え方の違いがこちらにもあっていいわけですし、逆にお母さんがどちらをいいと思うかも考え方だと思います。どちらがいいというわけではないと思います。

 

大事なことはそういった二つの矯正の考え方の違いを理解して、適切な時期にお母さんがどちらの考えで矯正をするのか?というのを選ぶことだと思います。

 

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*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。

*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。

*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。

 


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今日話した以外にも

子供の矯正治療を始めるタイミングについて

何個か記事を書いています。




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